2009/4/26 日曜日

ウェブにおける文章の読み方

Filed under: 独り言 — admin @ 12:44:51

先日、あるメールマガジンを友人に転送した。その人に参考になりそうだったからだ。

しかし、その人から意見は意外なものだった。

文章ひどい。読めない!

ほほう、と私は感じた。私はそのように感じなかったからだ。そしてその人も文章が読むのを苦手ではなかった(ロシア文学とかも平気で読むし)。

たしかにそのメールマガジンは文章量は多い。ただ、内容は一般的なネットの文章と変わらない。むしろ、構成が読みやすいくらいだ。

そこで気づいたのだが、ネットでの文章と一般の文章は違うものではないか?と。当たり前といえば当たり前なのだが、何が違うかと考えると興味深い。

これは、メディアや読み物の文章は他の媒体と大きく変わらないので、おそらくブログや日記での文章の特製をネットでの特殊な文章だと仮定する。その場合、それらに見られるのは、過去には「文字いじり」といった文字のフォントや色を変えて読ませる文章。昨今では、CAの藤田社長のブログにあるような「行間を大きくして改行を多くする文章」もよく見かける。あるいは、Lifehacks系の文章では、段落と引用文を多様して,構造的な文章が多い。ただこれらは結局個別論だ。

何よりインターネット媒体の特質は「横書きで、かつ、縦に長い」ということに尽きる。そこで、気づいたのだが、ネットの文章を早く読む人の特徴は、マウススクロールを活用しているのではないか?と思った。これは数人を頭に思い浮かべて、その人のマウススクロールの音を思い出しただけなので、論拠は特にない。

そこから、少し話はずれて、速読の話に入る。速読はいくつか方法はあるものの、1つの方法として、複数の行を1つのブロックとして捕らえるというものがある。つまり、1字1句を読むのではなく1行一気に読む(この時、音読しないことが重要。それがボトルネックになるので)。そして、次に数行続けて読む。最終的には、ページの右上から左下に視線を滑らせて一読するというものとなってくる(フォトリーディングもこれに近いかもしれない)。

そして、ネットの文章は、まさにこれに適している。つまり、左側に目線を固定して、あとは目線を大きくとる(右側の文章も認識できるようにする)。そして、あとはマウススクロールで一気にページをスクロールダウンすれば、長文でもすぐに読むことができる。というか、むしろこのように読まないと、Webの長文なんて読めない。その中で必要な箇所だけピックアップして読めばいい。重要な箇所は、書籍と違い太字や色が付けられていることもあり、必要な箇所を見つけるのにそうそう困らないだろう。

ただ、こう考えた場合に、ファーストパラグラフの重要性を思い出した。いわゆる英語の読み方で勉強された方もいるかと思うが、第一のパラグラフで文章の概要を伝える、ないし、ファーストセンテンスでそのパラグラフの内容を伝えるなどの手法(だった気がするけどさすがに受験を離れて遠いので忘れました)。仕事がら、海外の記事は読む方だと思うが、あんな英語の文章を1からしっかり読んでいたらいくら時間があってもたりない(NY timesとかWashinton Postの特集記事や、なぜか濃密な長文ブロガーたち)。そこで、上記の方法が効率的に作用する(ある程度)。

しかし、日本では、あまりそのような「最初の段落に伝えたいことを言うべし」というようなメソッドは聞かない気がする。むしろ、オチはちゃんと最後までとっておいてね、というケースが多い。だから何?というわけではないがネットでの効率的な情報収集のニーズが高まれば、そのような「概要」を記す記事も増えてもおかしくない。

あとは、ネットの特製として「タイトル」の重要性があげられる。リンクの文章としてもタイトルは活用されるため、人によっては1:9の割合で、内容よりタイトルの方が重要だ、という人もいた。そう考えると、タイトルは内容を把握する役目も担っているのかもしれない(ニュース系の記事だとタイトルで内容の8割くらいは理解できることも多い)。ただ、これは一種の仮説思考(タイトルから内容を推定する)になっているのかしら、と気づいた。

他には、多くのパラグラフもあげられるかもしれない。英語ではそのままだが、日本語では、段落を分けることはそんなに多様されていなかった。しかしブログなどでは、かなり細かにパラグラフがわけられている。それによって、その文章の固まりがどのような意味を伝えているかわかりやすくはなっているかもしれない。

まぁ、つれづれぐだぐだと書いてしまったが、ネットの文章というのは、書き方が独特だけでなく、読み方も独特なんではなかろうか、と思った次第。つまりはネットの文章をあまり読んでいない人とよく読む人では、同じ記事を読んでも、読み方も異なれば、受け取る情報が異なるかもしれないなぁ、と思いました。

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